大学時代に

  
 「気付いたよ」
  僕は気付いた。
一人で暮らして、そして、気付いた。
新たな町の見知らぬ銀行の自分の口座。
そこには僕の生活費。両親の有り難さ。

一人になって、そして、気付いた。
思いでの写真、卒業写真たちを見る。
みんな笑ってる。中の自分も笑ってる。
それを見てる自分も笑ってる。友の大切さ。

離れて、そして気付いた。
手紙を出した。返事が来る。
その子らしい文章。楽しいのでまた出す。
また返ってくる。

僕は気付いた。
ああ、僕はこの子を好きだったんだ。

96年、春。
 


  「会いたくて」
  キミに会いたい。
キミにもう一度会いたい。
今度こそ、君の名を呼ぶから、
間違いなく呼ぶから、 キミに会いたい。

〜〜〜〜〜〜98年、春、広島へ行った、仁武館富士見道場の後輩へ。
 

  




「見守ろう」99/5/23
 

君は傷ついて飛べない小鳥。
だけど、血を吐きながら、飛び続ける小鳥。

さあ、今、僕の腕に抱かれて休みなさい。
君が望むだけ、君が翼を取り戻すまで、休みなさい。
それまで僕は君を守ろう。
君を傷つけるものの目から、君の姿を隠そう。

君が力を取り戻し、はばたき去るのも、それでいい。
だけどもし、再び君が傷ついて、
苦しくなったら戻っておいで。

僕はいつもここにいる。  
僕はいつもここにいる。

〜〜とある、後輩へ。

 
 

 
  99/6/13
  バスに揺られ、
飛行機に揺られ、  
電車に揺られる。   
窓から覗く流れる景色。
想う人の笑顔と共に。

〜〜大分から千葉へ。総武線の中で。(教育実習終了後、大学へ帰る時)
 

「永遠の別れ」99/07/03
  どうして君は先に逝ったのか。
別れも告げず、ただ笑顔のみを残して。

まだ時はたくさんある。そう思っていたが、
運命の違いをまざまざと見せつけられたわけで、
おかげで僕の心はからっぽさ。

ウルマンの詩の「青春」
僕は確実に一つ失ったわけで、少し老いたのかも知れない。
人はいつも何かを失い、涙を流す。その一つ一つの老いの
積み重ねが、人を大人へと変えていくのだろうか。

今後は、君の笑顔は思い浮かべることしかできない。
声も歌も、もう聞けないんだね。  
僕の心の中でしか。
 
 


「永遠の別れ2」 2000/01/19
  神よ、天よ、私はあなたを恨む。
小さな命を召したあなたを。

まだまだ、かわいく、小さな翼だったが、
いつかは鳳(おおとり)ともなり得た、   
小さくも大きな翼を、僕の前から奪っていった。
その子が天に背くような何をしたというのだ。
それは、あなたにとっての必然だったのか、
僕らに対するみせしめだったのか。

まだ、小さかった友よ、いずれ会うことになるだろうが、
僕のそばにいてくれ。共に行こう。
キミのかわりに、いつか、檜舞台をキミにみせよう。  

       99年、1月。この世を去った後輩へ。